MotionStudio 3D

MotionStudio 3Dは、かつてコーレル株式会社が開発・販売していた3Dタイトル/オブジェクトアニメーションソフトウェアです。元々はユーリードシステムズがCool 3Dとして開発・販売していました。

概要

MotionStudio 3Dは、動画編集に利用する映像素材を作成するためのソフトウェアです。1,000種類以上の豊富なテンプレートが用意されており、オブジェクト、アニメーション、エフェクトなどを組み合わせて、手軽に3Dタイトルや簡易的な3Dモデルを作成できます。文字を入力したり、図形を描画して押し出しや回転を加えることで3D化したり、テクスチャを適用してオリジナルのオブジェクトを作成することも可能です。

さらに、花火やレンズフレアなどのエフェクトを192種類、雪、煙、炎などの画像をランダムに発生させるパーティクル効果を50種類搭載しており、表現豊かな映像制作をサポートします。3DS形式の3Dオブジェクトの入力や、パスデータ（.AI、.EMF、.WMF）のインポートにも対応しています。透過情報を含んだAVI形式で保存することで、動画編集ソフトウェアのVideoStudioなどで読み込み、合成できます。

他のソフトウェアとの違い

動画編集ソフトウェア

MotionStudio 3Dでは、動画を背景として配置できますが、カット編集などの動画編集機能は搭載されていません。AVIやMP4形式で出力後、動画編集ソフトで合成する方が効率的です。また、作成時のフレームレート設定に注意が必要で、長めのアニメーションを作成しておかないと、短時間でアニメーションが終わってしまうことがあります。フルハイビジョン(1920x1080)での出力も可能です。

Corel VideoStudio Ultimateのバージョン2018以降には「3Dタイトルエディター」が搭載されていますが、MotionStudio 3Dと比較すると、プリセットの種類やパーティクル機能が大幅に削減されています。そのため、高度な3Dオブジェクトを扱いたい場合には、MotionStudio 3Dが必要になります。

3Dソフトウェア

MotionStudio 3Dでは、オブジェクトを動かしたり、変形させることは可能で、プリセットから歪ませるアニメーションも選択できます。しかし、ボーン設定がないため、キャラクターの腕を動かすような複雑なアニメーションには向きません。複雑な設定はできませんが、地球儀を回転させるようなシンプルなオブジェクトのアニメーションを簡単に作成できます。

また、背景に画像や映像を配置することはできますが、地面や空などの設定はできません。オブジェクト設定にも重力の項目はありません。一方、パーティクル設定には「引力」や「衝突」の項目があり、リアルな表現を追求できます。

歴史

2003年2月：ユーリードシステムズよりCool 3D Studio発売
2011年8月：コーレルよりMotionStudio 3D発売。Windows 7対応、VideoStudioとの連携強化、パーティクルなどの機能強化・改善が行われる。
2018年2月：Corel VideoStudio 2018 Ultimateに、3Dタイトルエディターとして機能制限版が組み込まれる。

ソフト間の連携

VideoStudioはバージョンX4以降、MotionStudio 3Dのプロジェクトデータを読み込むことができます。また、他社製ソフトウェアで使用したい場合は、透過情報を含んだAVI形式で出力することも可能です。

関連項目

コーレル: 現在の開発元
ユーリードシステムズ: 開発元であり元販売元
[VideoStudio]]: コーレルが発売している[[ノンリニア編集]ソフト

外部リンク

MotionStudio 3D 製品情報

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